1日エピローグ後半

体験記2
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テイアは怒った顔のまま、ゆっくりと近づいてきた。

 

私はテイアに話しかけたが、テイアは私を一睨みして足を止める事も無くそのままWSの喧騒の中へ歩き続けていく。

 

追い抜かれてしまった私は速足でテイアを追いかける形になった。

 

歩きながら私はテイアの背中に話しかける。

どうしたの ❓

。。。。。。

何か食べながら話そうよ (^^♪

。。。。。。

昨日はチケットを無くして大変だったんだよ (^^♪

 

私は再度『ウソ』をついて言い訳をしようとした。

 

テイアは一旦振り返って私の腰を指さし、また歩き始める。

 

私は指さされた自分の腰を確認すると、『無くした筈のポーチ』がしっかりとかかっていた。

あちぁー ( ;∀;) 。

いくら相手がテイアでもこれ以上『ウソ』を突き通すのは難しい。しかし、『ウソ』は突き通してこそ意味がある。この際、辻褄は関係ない。

 

いや、チケットはほんとに無くしたんだ ( ;∀;) 。

苦し紛れの『ウソ』を続ける。

こういう時には言葉が通じないのは『少し都合が良い』と思った。

 

 

テイアはほぼ無言でWSを歩いて行き、ほぼ無言でサムギョプサル屋へ入る。

 

席に座ってもテイアは携帯電話をいじりながら無言のまま。

ソジュ コリアン系のレストランにある焼酎。カラマンシー(緑色の丸い柑橘類)を絞って飲む。

 

無言のままのテイアと一緒にいる、やはり無言のままの私は、『それほど苦痛ではない』。

私を見つけて追いかけてきた時点で、半分は許されている様な物だと思っていた。

後は機嫌を治すだけだと思っていた。

 

 

 

店内は禁煙なので、私達はオーダーをした後テラス席へ移動する。

テラス席でも無言のままで座っていると、馴染の煙草売り達(エイドリアンマルコ)が私を見つけて声を掛けてくる。

エイドリアン
マルコ

※タバコは当時の価格でJJ88ペソ。セブンイレブン99ペソ。タバコ売り150ペソでした。

(9月に値上がりしてミニストップ130ペソになってました。)

コンビニはすぐ近くにあるので煙草売りから買う必要は無いのですが、私は何時も決まった煙草売りから煙草を買っていました。

メリットは何もありません。良い情報をくれる訳でもありません。

ただ、WSを1人で歩いていても、顔見知りがいると楽しいですよ (^^♪。

 

  

 

 

不機嫌なテイアに煙草売り達は、次々と私の援護射撃をしてくれる。

『こいつは良い奴だ。』

『こいつは何時も飲んでるだけだ。』

『おまえ以外の女と歩いている所は見たことないぞ。』

(本当はそんなことない。こいつらも嘘つき。)

『こいつともっと仲良くしろ。』

 

英語やタガログ語で話をしているうちにテイアの機嫌は少しづつ良くなっていった。

 

テイア達がタガログ語で話をしている最中にアキラさんからメッセージが届く。

 

どんな感じですか ❓

テイア捕まえました (^^♪
 
お姫様、ご機嫌斜めですが (^^♪

(笑)

じゃあ、今日のバーホッピングは1人でしてきます !(^^)!

 

 

エイドリアンマルコ時間テイアの機嫌を少しづつ治してくれた。

 

 

食事も終わり、私達はホテルへ戻るのだった。 

 

 

 

 

 

続く

 

 

 

 

 

 

 

 

追記

 

ベットの上で私がもうすぐ眠りに入りそうな時、テイアは笑いながら話しかけてきた。

『お前を追いかけようとした時、みんなが私にこう言ったんだ。』

 

 

 

 

 

  

 

 

 

『 you fell in love 』

 

 

 

 

 

 

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