TOMOさんからのメールではポーカーハウスは、WSに入りココモスレストランを右に曲がって2分位歩いて左側にあると書いてあった。
その通りの場所に着くと立派なバーがあった。ドアマンにポーカーハウスに行きたいと聞いてみると、バーに入って奥にあると教えて貰えた(横にも入り口がある事を後で知る)。
テイアにはポーカーハウスに来るようにテキストを送っておいた。
バーのカウンターを通り過ぎ、奥へ進むとガラスのドア越しに荒んだ部屋がある。
怖いので入るには勇気がいる。もし1人だったら、とても入れる雰囲気ではない。
しかし、今日は心強いTOMOさんが中にいる。今日を逃したら次のチャンスは何時になるか分からない。
勇気を出してドアをくぐる。
なかには50人くらいの人達がいた。フィリピン人、アメリカ人、東洋人と入り混じっている。
※欧米系のおじいちゃん20%、東洋系の若者20%、フィリピン人のおじちゃん20%、フィリピン人のおばちゃん10%、フィリピン人の怖そうな不良30%位。
特に注目を浴びる事も無く(ジロジロと見られたら逃げだしていたかもしれない)奥へと進みTOMOさんを探す。
※テーブルは8台。1つのテーブルにディーラーを含めて10人位座れる。奥の3~4台でトーナメントをしていて、手前の3~4台がキャッシュのテーブルになっている。キャッシュは50ペソと100ペソがある(お金を賭けるテーブル)。
奥から2番目のテーブルに態度がデカく、顔の怖いTOMOさんを見つけた。
近づいて声を掛けると相変わらずのいい笑顔を見せてくれた。
調子悪いっす(*´Д`)。
もうちょっとで休憩になるんで外で話ししましょう(#^.^#)。
暫くTOMOさんの後ろでゲームを観戦していた。部屋の雰囲気も最初は怖かったが、だんだんと慣れてくる。カジノと言うよりは雀荘に近い感じだ。
休憩時間になり、横の入り口から出て外で煙草を吸いながらルールの説明をしてもらった。
※今日のトーナメントはテキサスホールデム。日によってはオハマ。時には2週交代の混合。(ポーカーのルールについては私が説明するよりも他のサイトで調べた方が有益だと思うので省略します。)
休憩時間も終わり、席に戻る。私はTOMOさんの後ろで観戦を続ける。
TOMOさんの手札に良いカードが来て熱い勝負が始まった。
(詳しく記述したいですが、興味の無い方も多くいると思うので割愛。)
暫く熱く観戦していたが簡単そうだし、めちゃくちゃ面白そうである。
少し挑戦してみたくなった。今日のトーナメントはもう参加できないのでキャッシュのテーブルへ向かう。
50ペソのテーブルは埋まっていたので100ペソのテーブルに案内された。
参加料6,000ペソをチップに代えてもらい勝負を開始する。
(ルールも把握せずにゲームに参加したのは我ながら無謀だと思う。けれど、やってみない事には何も始まらない。)
TOMOさんの後ろで見ていた時には随分と簡単そうだと思っていた。
しかし、実際に自分にカードが配られると難しい。
と、いうよりも怖い( ゚Д゚)。ビビる(*´Д`)。
何もさせてもらえずに参加料のチップだけがどんどん減っていく。
(しかし、座ってからすぐに、しかも何も出来ずに席を立つのはカッコ悪すぎる。)
半べそをかきながらゲームを続けていた。
携帯電話を見ると時間は5時を過ぎている。
テイアからの連絡は無い(4時に待ち合わせをしているのに)。
辞めるタイミングを掴めずにずるずるとチップだけが減っていく。
6,000ペソ分のチップが半分位になった頃、横の入り口のドアが開いてテイアが入ってきた。
ズーーーン!
堂々と入ってきたテイアの存在感は半端なく大きい。この荒んだ空間に全く怯んでいない。
テイアは刺青をした1番怖そうな(チンピラ風の)フィリピン人に話しかけられ、対等に話をしている。
テイアが元不良なのは知っていた。
しかし、現役の不良の怖そうなフィリピーノと物怖じもせずに話をしている姿には驚きと畏敬の念すら感じさせるのだった。
後後半につづく。
追記
怖そうなフィリピーノと話を終えて、私を見つけたテイアは近づいてきて、
にっこりと、かわいい笑顔を私に向けた。
(いやいや、あの光景を見せた後でかわいい笑顔をしても、もうおせーよ(*´Д`))
コメント