電話の呼び出し音が鳴っている。
怒っているかな?
心当たりが在り過ぎて、どれに怒っているかの見当がつかない。
ハゲの店でソフィアに振られた私はWSの端っこのプールバーでテイアに電話をかけていた。
何処かで誰かに振られるたびにテイアに会いたくなってしまう。こんな自分自身に少し嫌悪感を感じるが、
いや。違う。
今日は初めからテイアに会おうと考えていたのだ。ソフィアに振られたからではない。時間が少しだけずれただけなんだ。と自分を肯定する。
呼び出し音は鳴り続ける。
怒っているから出ないのかな ?
と、不安になり始めた頃に、電話はつながった。
電話先の相手はテイアでは無く、ダンだった。
ハロー
私は忘れていたが、この電話番号はダンの物だった。テイアは電話を持っていない。
事情を説明すると、ダンは
分かった。テイアから連絡をさせる。
と言って、電話を切った。
私はテイアの機嫌を取ろうと思い、ジャパンマネーを発動させることにする。
テイアに携帯電話を買ってやろう。今、持っていないなら尚更喜ぶはずだ。
私は1人でSMクラークへ向かった。

その日のSMクラークでは、モールの真ん中で携帯電話のショップがブースを作っていた。

OPPOのブースへ行き、店員と話しながら性能を聞く。
結局、一番安い6,990ペソの、前回テイアに買ってあげた物と同じ機種を選んだ。
店員が『保証書に必要だから電話番号を教えろ』と言ってきたので、 自分の電話番号を確認するために携帯電話を取り出す(iPhone8)。 私はフィリピンでの自分自身の電話番号を覚えていない。
※私はフィリピンに着くと日本でのSIMカードを外してグローブ(フィリピンの通信会社)のSIMカードと入れ替えています。当然、電話番号も変わります。
それを見た店員は『もっと、高い携帯電話を買え。お前は金持ちだろう。』と言ってきた。
店員の態度も少し良くなったように感じたので、『iPhone、凄いな(‘ω’)』と思った。
携帯電話を受け取り、女性物のカバンを購入する為に隣のブースへ移動する。
プレゼントだと言ってカバンを渡し、中には携帯電話が入っているというサプライズでテイアを喜ばそうという作戦だ。
ピンクのカバンを購入し、カバン屋の前で携帯電話をカバンの中に隠していると、カバン屋のピーナが『サプライズのプレゼントか?』と言いながら、手を口に当てて感動している。
『この作戦は成功するだろう。』と確信した。
※後日、アキラさんがこの作戦を真似して、プレゼントをした相手を感動で泣かせるという事件がありました。
プレゼントの購入が終わった時に私の携帯電話が鳴った。
続く
追記
フィリピンでもiPhoneは人気があります。持っているだけでお金持ちだと思われます。
但し、スリの少年たちは現金を盗むよりも、携帯電話を盗んだ方が確実にお金になるので狙われます、細心の注意が必要です。
フィリピンで購入した携帯電話は日本でも問題なく使えます。OPPOの6,990ペソ(15,000円弱)の携帯電話でも性能は悪くありません。

サブ携帯として、1台買ってみてはどうですか?
※現地で50ペソのSIMカードを購入すれば、LINEのアカウントも作れます。
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