足取りはふわふわしている。相当酔っぱらっているらしい。
猛烈に寂しくなって、誰かと話をしたくなった私はテイアの店に向かう。
連絡もしないで逃げ回っていた私が、酔っぱらって会いに来たらテイアがどう思うかなんて、この時は考えもしなかった。
良い感情は持たないだろう。
テイアの店の前に着いた時には時計の針は12時を回っていた。
ドアガールのテイアは何時も店内では無く、ドアの前で背もたれの無い椅子に座っている。しかし、この夜、ドアの前にいるはずのテイアはそこにはいなかった。
私はそれでもドアをくぐり、席につく。
店内を見まわすがテイアはいない。
ウエイトレスがオーダーを取るために私に近づいて来たが、それを押しのけるようにママが速足で私にかけよってきた。
私がテイアの所在を聞く前に
テイアは韓国人とバーファインで出て行ったよ( ^^) _U~~
と、笑いながら言ってきた。
わざわざ、速足で来てまでする報告だろうか。
今日はお休みだとか、食事に行ったとか、もう少し、オブラートに包んだ言い方が出来ないものだろうか。
※お目当ての女の子がいない時に気の利くママやウエイトレスはお休みだとかのウソをついてくれます。
テイアはモテる。本気を出せばお茶を引くことは無いだろう。こんな時間までお店にいない事は薄々気付いていた。
何時ごろ出て行ったの ?
6時30分 ( ^^) _U~~
出勤して30分でバーファインを決めたのか。店内で飲む時間を考えるとドアの前に立ち始めてから10分足らずで客を捕まえた事になる。
テイア、おそるべし( ゚Д゚)。
この夜は忙しかったのか、ママは私に集る事も無く、報告が終わるとカウンターの方へ去っていった。
代わりにサイが私の横で慰めてくれる。

※サイはこの店でのアキラさんのお気に入り。
私はサイと話をすることで多少は寂しさを紛らわすことが出来た。
会計を済ませて店を出た。
やるせない気分だが、もうこれ以上は飲めないのでWSへ引き返すのは諦めてホテルへ向かう。
帰り道の薬屋の前では何時もマッサージ嬢が名刺を配っている。
普段なら足を止めないで容姿を確認しながら通り過ぎるだけだが、この夜は寂しさが勝っていた。
※WS周辺ではゴーゴーバー以外にも置屋、マッサージ嬢、立ちんぼ、ナンパ待ちの女の子が外国人からお金を貰おうと企んでいます。
※名刺を持っているマッサージ嬢は比較的安全だと聞いたことがあります(但し、保証はしません)。
※ナンパ待ちは1,000ペソで行ける事があると聞いたような聞かなかったような。
私は4~5人の女の子の中から1番まともそうな女の子を1人選んだ。
ホテルまでの3分の道のりは辛いものだった。話しかけても返事が来ない。
部屋に入ってもレスポンス無し。こんなに根暗なフィリピーナは初めてだった。
私は完全にやる気を失った。90分のマッサージが終わると、マッサージの後に何も言って来ない事に対して不思議そうな顔をしているマッサージ嬢を追い返し、1人で寝るのだった。
※値段は忘れましたが90分で600ペソ位だったと思います。マッサージはまあまあ上手かったので健全な店に行くよりも、気に入ったら出来る女の子に自分の部屋でマッサージをして貰った方が、あり、かなと思いました。
※ひょっとしたら、田舎から出てきたばかりで慣れていなかったのかもしれません。
続く
追記
この夜、レイアから何回か私の風邪が心配だ。今、何をしている?等のメッセージがありました。
レイアは抜群に可愛いけれど、朝まで一緒にいる事はしないし懐かないので、全然飽きた訳では無いですが、一旦手を引く事にしました。
明日はテイアから届いた電話番号にメッセージを送ろうと考えていました。
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