昨晩2人で色々な話をし、少し分かり合えたような気がしていた。
今日も併設のレストランで食事をとっていると、ダンが子供を2人連れて来た。嫌な予感がビンビンする。
ダンも子供も食事をオーダーし、暫く談笑。朝食だけで1,080ペソ。
プールサイドに移動し、英語の勉強を始める。テイアと子供はプールで遊んでいる(子供はパンツ)。ホテルのスタッフに注意されないか心配だったが大丈夫らしい。

今日も相変わらず発音の練習をするが、
in
すらダメ出しされる。
インではなく、イーンが正しい発音らしいが、何度発声しても分からないし治らない。悪戦苦戦の末、何とかダンが持ってきた単語帳を読み切ることが出来て、昼食をとってからもう一度おさらいに入る。
※現在でも発音はまだまだうまく出来ませんが、聞き取りの能力はこの二日間で多少上がった感じがします。
昼食でもテイアは遠慮なくオーダーし、私の財布を攻撃してくる。ダンもだんだんと遠慮がなくなり、しかも子供たちの分まで支払わせられる。
こうやって哀れな日本人はみぐるみをはがされていくのかと私の中のもう一人の私が俯瞰している。どこかで一線を引かないと後々みんな不幸になる。
午後の勉強の間も子供たちは縦横無尽にプールサイドを走り回り、ホテルで借りたバスタオルを泥まみれにして遊んでいる(汚しまくったので後でホテルに200ペソ支払わせられる)。
テイアはユーチューブで映画を鑑賞し大笑いしている。無邪気に笑っているテイアは、まあかわいい。
休憩を挟みながら2時間ほど発声の勉強をして、頭がクラクラになり勉強終了。ダンが子供たちをシャワーに入れている間にテイアと少し話をした。
私 『昨日も言ったけれども私が計画していた予算を超えているよ。携帯電話も買ったし、節約が必要なんだよ。』
テイア 『分かった。節約しよう。』
二つ返事で答えてきたが、理解しているかは疑問だ。
ダンが帰るのでトライク代100ペソをよこせと言ってきた。先日、授業料と一緒に2往復分のトライク代を渡している。それでも帰りのトライク代が無いと言い張り100ペソ取られる。
日本円にするとたったの220円なのだが、この感覚についていけない。お金が無ければジプニー(バスみたいなもの。10ペソ位で移動できる)を使えば良いし、気を使って食事を質素にするとかの配慮も欲しい(日本人的な考えだがフィリピンでは通用しない)。
もやもやした感情のまま、ダン親子を見送り部屋に戻った。
部屋でもう一度テイアと話をするが先ほどと同じように二つ返事で分かった!と言う。少しづつ不満が溜まっていく。
当初考えていたよりも英語の実力が上がらない事も、私の心の余裕を減らしてしまう。
テイアにはこれ以上深入りしない方が良いのかな。と言う考えが私の脳裏に浮かんできたのだった。
遅いお昼寝をしてお腹が空いてきた。
何時ものバーベキューを食べに行くが、
相変わらず食べきれないほどのオーダーをする。また言い争いが始まる。
私 『私の言ったことが分からないの?』
テイア 『これくらいイイじゃないか。そんなにうるさく言うなら私は家に帰る。』
テイアもいい加減うんざりしていたのか、それとも駆け引きなのか家に帰ると言ってきた。
私 『分かった。あなたが帰りたいならば帰っても良い。私ももっと勉強をしないといけないから学校に通うことにする。今日でお終いだ。』
テイア 『本当に帰るからな。』
と言いどこかに電話をし始めた。
(この時は本当に学校へ行って勉強しようと考えていた。)
部屋に戻っても不機嫌に
テイア 『本当に帰るからな。』
と連発している。
テイア 『アーーーー!』
と残念なのか、やり切れないのか感情の読み取れないアーーーー!も連発し。怒っているのか寂しがっているのか表情からは読み取れない。
重たい雰囲気が部屋に充満している。
暫くするとダンが迎えに来た。何が起こったのか理解できていないようだ。
初めに約束していたお金(私が滞在している間、テイアは働いていないのでその分の補填として幾ばくかのお金を渡す約束をしていた。)とトライク代を渡し、
『ありがとう。』
と優しく伝えた。
テイア 『本当に帰るからな。』
とテイアは言った。今度は引き留めて欲しいという感情が分かった。
その感情を分からない振りをして再度
私 『ありがとう。楽しかったよ。』
と私の意思が伝わるように、少し強めにテイアに伝えた。
『アーーーーー!』
と寂しそうに声を出し、テイアはホテルの部屋を出て行った。
続く
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