2日後半 奇跡の価値は

体験記
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食堂で昨夜の出来事を興奮気味に説明する。

アキラさんは私の心境を知ってか知らずか大げさに大笑いしている。

アキラ 『さすが、お姫様ですね!(^^)!』

1人でもやもやしていた気分が話すことで少しだけ晴れてきた。

アキラ 『で、どうするんですか?』

自分の気持ちが整理されていく。アキラさんは、この辺の話し方が上手い

私 『今日中に連絡があったらまた会いますが、なければ終わりにします。』

お互い遊び商売だ。私は楽しければ良いし、テイア割が良い相手がいれば私に拘る必要は無い

アキラ 『テイア勿体ないですけどね!(^^)!』

アキラ 『あんなに面白い生き物なかなかいないですもんね!(^^)!』

テイア抜きでもアンヘレスでは十分楽しめる。日替わり定食もおいしいし、明日のローズとのバーファインも楽しみだ。 

 

 

 

ただ、テイアは特別に面白い。

 

 

 

夜のバーホッピングの約束をすませ、一旦解散した。

ホテルアメリカに着き、フロントで預けたルームキーを受け取ろうとするが『預かっていない』と言う。

一悶着して黒いスペアキーを受け取った。確かに預けたはずである。

 

 

お昼寝。

 

 

辺りは暗くなり良い感じの時間になった。WSへ出発する前にプールサイドで一服。

※アンヘレスでは室内禁煙のホテルが多い。ただしピーナは気にせずに部屋で吸う。

部屋に戻るとドアが開かない。フロントへ戻りドアが開かないと言い、スペアキーを差し出すと朝に預けたはずのキーと交換された

フロントのたまり場で5~6人のスタッフがこちらを見ながら笑っている。

ナァロー!やっぱり預けてあったじゃないか( `ー´)ノ

日本だったらクレームものだが、フィリピンではこの位の事では腹は立たない。

 

 

 

 

アキラさんと合流しバーホッピング。

チラホラとかわいい娘はいるが、明日のローズの為に体力温存。指名もしないで何件も回る。

酔いも回ってきてふわふわしている。眼鏡がカバンの中なので道行く人の顔も認識できない

 

アキラ 『結局テイアから連絡はあったんですか?』

私 『ないんですよ。』

テイアからの連絡は無い。昨夜から今まで、何をしていたかも分からないし、何を考えていたかも分からない。どこに居るかも分からないし、今後どうするかも分からない。

 

アキラ 『前の店に戻ったんですかね。』

私 『オーナーが怒っているから戻るのは難しいかもですね。』

 

疑似恋愛なのに少し胸が痛い。思い出すと鼓動が早くなる気がする。

念のため、もう一度携帯電話を確認するが、やはり連絡は来ていない。

携帯電話の画面では時計も確認できてしまう。

0:15。タイムリミットは過ぎてしまっていた。

もう、私から会いに行くことは無いだろう。

連絡があったとしても無視しよう。

二度と会わないとなると、、、、やっぱり寂しい

 

 

 

アキラさんは物足りなさそうだが、今日はホテルに帰る事にした

アキラ 『とりあえずWS内は安全ですね。』

テイアの務めていたバーはWSの外にある。

私 『そうですね。WSを出たら遠回りしましょう。居ないとは思いますけれど、今は会いたくありませんし、』

 

WSの端っこに着いた。

 

アキラ 『ピザでも食べますか?』

アキラさんの提案でセンタウロ(WSの端っこのバー)の前のピザ屋に寄ろうとする。

  

センタウロのバーの前で椅子に座っているドアガールが視界の端に入ってきて、何故か気になった

 

眼鏡が無いので顔は分からない。

 

ただ座り方に特徴がある。

 

背もたれの無い椅子に肩を落としだらしなく座っている。表情はニヤニヤと笑っているように感じる。

 

こんな所に居るはずは無い。気のせいだろうと思った。

 

一応カバンをあさり、眼鏡を探す。

 

 

 

 

 

 

 

アキラ

 

 

そのドアガールはアキラさんに飛びついて、後ろから羽交い絞めにしている。

 

眼鏡を掛けて確認するまでもない。

 

 

 

 

 

 

 

アキラさんの背中に抱き着いて無邪気に笑うテイアがそこに居た。

 

 

2日エピローグに続く。

 

 

 

 

 

 

 

 

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