8時前に目が覚める。
湯船につかりながら先日までの反省と、今後の予定を考える。
※アンヘレスでは珍しく、ホテルアメリカには一番安い部屋にもバスタブがついています。
ポーカーはもっと強くなりたい。ネットで勝ち方や確率の勉強を続けよう。
バーファインはそこそこおもしろかった。
しかし、何かが足りない。
足りないものは分かっていた。私は(ソフィアとかレイアクラスの)超かわいい子と遊びたいのだ。
そうと決まればとるべき行動は1つだ。それぞれのバーの開店時間に合わせて足を使って探し当てるしか無い。
気合を入れて出発する。
10時少し前にSYOYAに入店し、1杯飲みながらステージを見澄ます。既にライバル達が動き始めている。
ここでは無かった。
10分足らずで見極めて足早に次の店に移動する。
WSを突っ切りILLJOに入店。ここは2Fに店があるので入りにくい。逆にライバルが少ないはずだ。
ステージでは20人ほどのダンサーが突っ立ている。選べないことは無い。そこそこの容姿の娘は何人かいる。しかし、今日の目的はそこそこの娘では無い。臨終の床でニヤリと出来るような思い出を作る事だ。
余談になりますが、あなたは学生の時クラスで1番かわいい子とお付き合いしたことがありますか?
運動部の部長やエース。一部の人間の特権だったはずです。青春時代の落とし物を見つける事が出来るのはラノベや深夜アニメに出てくる異世界だけだと思っていませんか?
禿げ始めた中年オヤジが異世界に行く方法は、突如召喚されたりトラックに轢かれたりすることではありません。飛行機に乗るだけです。異世界はそこにあります。
閑話休題
ハゲの店で1杯飲んでソフィアにガン無視されて、バットボーイでママに集られる。
レオパード、ラスベガス、ショウブ。足早にバーを回っていくが空振りが続く。
WSを出て、茶色い甘そうなバーに行くがレイアもいない。ママに集られる。
それでも私はくじけない。
心の中で安西先生が私を励ます。

WS周辺は諦めてプリメタ方面へ向かう事にした。
最後にポ〇ーテー〇で1杯飲んでトライクに乗ろう。
しかし、期待をせずに入ったポ〇ーテー〇で私はついにクラスで1番の娘を見つける事が出来たのだった。

早速呼び寄せて1杯奢る。近くで見ると超絶かわいいし、愛嬌もある。名前はメルベス。18才。
気合を入れた価値がある。
これは逃がす訳にはいかない。禿げ始めたブサ面中年オヤジが使える技は限られている。そう、金だけである。
ジャパンマネーを発動させ、寄ってきたウエイトレスにまでドリンクを提供し金持ちをアピールした。
2杯目を飲み終わる頃、
外に遊びに行こう(^^♪
と、誘ってみると
私はバージンだからバーファイン出来ないんだよ( ^^) _U~~
と、返事をして、IDを見せてきた。
名前の横にVと表記してある。
※この店ではみんなIDカード(身分証明書)を腰につけていました。自分自身の名前や生年月日。所属しているバーの名前が記入されていますが、名前の横にバージンの場合はVと表記がされています。因みにバージンでもお金で何とかなる事もあるらしいです。
ガーン( ;∀;)
そんなことだろうと思った。こんなかわいい子が開店から1時間もステージに残っている方がおかしい。
呆然自失、半醒半睡。
口をぽかんと開けながらステージを眺めているが焦点は合っていない。
そうこうしているうちにウエイトレスとメルべスは3杯目のドリンクをオーダーしようとしている。
ここで断るのもかっこ悪すぎる。ひきつった笑顔を必死のやせ我慢で強引に作り出し、
あー、そうなんだ( ;∀;)
と平静を装って3杯目のドリンクを許可した。
朝からあんなに頑張ったのに(´;ω;`)
やっとの思いで見つけたのに( ;∀;)
未だに現実社会に戻れないでいる私に、
私の友達も呼んでいい?
と、メルべスはステージを指さした。
私は眼鏡を掛けなおし、メルべスが指さしている方向に目を向ける。
ステージの上ではメルべスほどではないが相当かわいい娘が踊っていたのだった。
続く
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