アンヘレス初バーホッピング

体験記
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初めての街という事もあり、緊張をほぐす為も兼ねてウォーキングストリートを歩きに行く。

入り口から出口まで五分程で歩き切ってしまう。入店する店を探しているのに客引きが呼んで来ない。声すらかけられないのは寂しいと思いながら、もう一度引き返す。

 

相変わらず呼ばれない。何度も往復するのも恥ずかしいので(今はそうでもないが当時は恥ずかしかった)ビールでもを飲みながら作戦を立てようと思いココモスレストランに入りサンミゲルライトをオーダーした。

 

チェックインした時に貰ったドリンク券を使おうと思い、ネットでお店を探すとウォーキングストリート(以下WSと呼ぶ)の外にあった。

勘定を済ませ、ココモスから歩いて3分位で目的のお店に着いたがやはり呼び込みは無い。自ら入店する事に躊躇したが行動しない事には何も始まらない。意を決してドアを開ける。

 

ステージ上では4、5体の骸骨がゆらゆらと揺れている。間違えてアトラクションに入ってしまった様だ。

眼鏡を鞄から出して改めて見てみると昔は女の子だったであろう嬢が音楽に合わせずに踊っていた。

席に座った事を後悔しながらビールを飲み干し、ココモスホテルで貰ったドリンク券をママに渡して逃げる様に店を出た。

 

あんな骸骨を買う物好きがいるわけ無い。何の為にあそこで揺れているのか。不思議に思いながら次のバーに入店する。

ステージ上では、いずれ進化したら人間になるかも知れない動物達がウキウキと言いながら戯れている(脳内でそう聞こえただけ)。間違えて動物園に入ってしまった様だ。

席にも付かず逃げ出した。

どうしたアンヘレス。しっかりしろよアンヘレス。

青森の山奥にひっそりと佇む秘境の歓楽街か?

たまたま連続して大当りのバーを選んでしまったのか?それともこれがアンヘレスの現実なのか?

半分折れかけた心の中で安西先生が私に呟く。

気を取直して次のバーへ向かう。

大箱なら可愛い娘が1人位はいるだろう。少なくともお化け屋敷や動物園では無いだろうと思い、嬢が100人位は在籍しているバーに入店する。

見渡した限り及第点に達する嬢はいない。次のバーへ行こうとするとダンサーではなく、ウエイトレスが日本語で話しかけてきた。

メイ 『お前、日本人か?』

若そうでは無いがアンヘレスにはいない少し知的なタイプ。水着ばかり見ていたので制服姿が上品に見える。

日本語で情報収集出来ると考え、席に座らせ話をする事にした。

名前はメイ(仮名)36才。若い頃に来日して福岡と大阪のフィリピンパブで働いていたそうだ。日本語はそこで覚えた。当時はかなりモテたらしいが納得出来る容姿である。

日本でフィリピンパブに行く様な感じで2時間程話をして退店したが、金さえ出せばやれる(超ゲスい考え)と考えると楽しみ方も違ってくる。何十万円も注ぎ込みデートすら出来なかった当時の親父達の事を考えると優越感に浸る事が出来る。

連れ出す事も考えたが2時には帰らなければいけないと言うので、後日再訪する事を伝えて退店した。(メイとは今でもラインで連絡を取っている。他のピーナと比べるとしつこく無いので細く長い付き合いが出来そうだ。)

結局、今日はお相手を見つける事が出来ずに1人でホテルに帰った。明日からの戦いもハードなものになりそうだ(この時にはアンヘレスのポテンシャルを未だ知らない)。

続く。

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